2022年7月9日土曜日

Houdini初めのn歩(1歩目)

Houdiniに触り始めのときに見るべき良質の記事はおそらく沢山あると思いますが、個人的にも過去に会社でHoudiniを触ったことのないプログラマにHoudiniの使い方を説明する機会があったりしまして、そのような自分なりの説明の仕方を記事にしてみたいと思いました。


Houdini Apprentice のインストールから書こうか思ったんですがそれはどこかにあるでしょうし、インストールされている前提で1歩目から書いていこうと思います。

Houdini起動直後


起動直後は以下のような状態で起動すると思います。

Houdiniの画面レイアウトにはいくつかのプリセットが存在し、上の赤丸で示した「Build」というのがデフォルトのレイアウトとして起動するはずです。

これらレイアウトのことを「デスクトップ」と言います。

参考ドキュメント:https://www.sidefx.com/ja/docs/houdini/basics/panes.html


各赤丸で囲った数字の示す領域(ペインといいます)の説明をしてきます。

  1. シーンビュー
    1. 3D空間を表示するビューです。上の赤線を見るとこのビューのタブに「Scene View」と書かれていることが分かると思います。他のタブは追々必要があれば説明します。
  2. パラメータ
    1. 今は何も表示されてませんがここには各ノードのパラメータなどが表示されます。
  3. ネットワークビュー
    1. ノードを配置して処理を組み上げていく場所です。

実はここに加えてもう一つ重要なペインが存在します。

Geometry Spreadsheet


この「ジオメトリスプレッドシート」というタブがHoudiniに置いてとても重要なものになっています。
このタブは Point, Vertex, Primitive などの3D形状を構成する要素(詳しくは後述)にどんな情報が格納されているかを一覧表示してくれるタブで、この表示はHoudiniで作業をする際にとても参照回数の多い重要なタブです。
しかしデフォルトのデスクトップの「Build」では、シーンビューと同じペインに所属しているため、タブを切り替えないと見れません。
しかしこのジオメトリスプレッドシートはシーンビューと同時に見れるようにすると大変便利です。
ですのでまず初めに画面レイアウトのカスタマイズからやってもらいたいと思います。

デスクトップのカスタマイズ


デスクトップのカスタマイズ方法を説明します。
まずシーンビューの表示されているペインで「Geometry Spreadsheet」タブを選択した状態にします。
そして下図画像の右上にある下三角ボタンを押すといくつかメニューが出てきます。


この中から下の方にある「Split Pane Top/Bottom」を押すとペインを上下に分けてくれます。その時は選択しているタブを自動で複製してくれるようです。


カスタマイズの保存


前述の方法でレイアウトを変更し(左上はシーンビューに戻しておきます)そのデスクトップを保存するには以下のメニューで行うことができます。


保存の名前は何でも良いです(自分はシンプルに「My Desktop」とかにしています)。
次回起動後はこのデスクトップに切り替えることでレイアウト作成の手間を削減できます。



0 件のコメント:

コメントを投稿